ビオトープにおける水の循環システムの製作

ビオトープ

 今回は人生で初めて立ち上げた220ℓのトロ舟によるビオトープに、金魚や熱帯魚の飼育で用いる小型の水中ポンプと、水道設備などで使用する塩ビ管を用いて、水が循環する仕組みを作ってみました。

 なので同じ様に、ビオトープに水の循環する環境を設けるかどうかで迷っている人や、水の循環をどの様な形で作っていこうか考えている人にとって、何らかのお役に立てれば幸いです。

 

ビオトープにおいて水の循環は必要か?

 まず私の結論から言うと、水の循環する環境を作って良かったな、と感じています(どちらかと言えば必要)。

 恐らく、ビオトープの環境において、ろ過バクテリアなどの微生物の働きが確立されていれば、水の循環が無くてもその水質やその他の生物環境が自然と整うのかと思いますが、その環境になるにはそれ相応の時間がかかるのだろうと感じます。

 そして、トロ舟の内部に睡蓮鉢を設置する事により、メダカにとって急過ぎない水の流れを作れた事も、初回にしてはまずまずだったのではないでしょうか。

 

 

 

観賞魚用の小型水中ポンプを使用

 220ℓのトロ舟ビオトープに水が循環する環境を作るにあたり、上の写真に写っている水中ポンプを使用しました。

 

 

 

 上の写真は、水中ポンプを開梱したところで、その用途によって様々な部品と組み合わせる事が可能となっていました。

 

 

 

 そして、実際にビオトープに設置する方法を吟味検討したところ、上の写真に写る水中ポンプ本体のみを使用する事にしました。

 左に写っている透明のパイプなどは当初使用するつもりでしたが、結局使いませんでした。

 

 

 

水道の給水用パイプを使用

 水中ポンプの付属品に代わって用意したのは、上の写真に写っている水道の給水用の配管材料と、一般家庭の台所などで普通に使われている三角コーナー用のカゴになります。

 

 

 

 まずは給水用パイプのストレートジョイントを水中ポンプに取り付けます。

 今回使用した水中ポンプには、サイズにして13と言う規格がピッタリだったので、その他の材料やパイプ本体も13で揃えました。(ホームセンターなどで実際にはめてみる事が重要です)

 通常、水道や電気設備の配管では各材料の接合部に専用の接着剤を塗布しますが、この部分は水中ポンプの交換時に必ずまた外す事になる為、接着剤は塗布していません。(他の部分は水漏れ防止の為に接着剤を塗布しています)

 

 

 

給水用パイプと各材料で配管

 上の写真に写っている通り、ビオトープの角に三角コーナー用のカゴを設置し、そしてその中の水中ポンプからブロックの上に設置予定の睡蓮鉢まで、パイプを配管しました。

 この三角コーナーのアイディアは、他の方のビオトープを色々と参考にしている中で真似させて頂きました。

 三角コーナーのカゴがある事によって、小さいメダカや大きめのゴミが水中ポンプに吸い込まれるのを防いでくれます。

 

 

 

 睡蓮鉢を設置後、丁度良い位置でパイプを上方向に曲げ、さらに睡蓮鉢に水が注がれる様にパイプを配管しました。

 

 

 

三角コーナーのカゴ及びパイプの固定

 配管が完了したら、三角コーナーのカゴとパイプを固定します。

 この固定作業が地味に重要で、固定しないと台風などの強風時や水中ポンプ下部の吸盤が外れる事によりパイプがズッコケてしまい、水を延々とビオトープから外に流し続けてしまう事態になり兼ねないからです。

 上の写真の様に、三角コーナーのカゴ内に大き目の石を置く事で固定しました。

 

 

 

 

 

 パイプの固定の方は、トロ舟の程良い位置にドリルで穴を開け、バインド線と呼ばれる被覆付きの針金で固定しました。

 

 

 

ビオトープに水を循環させる環境が完成

 上の写真の様に、ビオトープに水を循環させる事ができる様になりました。

 睡蓮鉢で水を一旦受ける形にしてあるので、メダカにとっても水流が強過ぎない環境になっていると思われます。

 

 そして今回残った課題として、肝心の水中ポンプの電源が、まだ人為的にコンセントに抜き差しをしなければならないと言う点でしょうか…。

 それに関しては、タイマースイッチを用いた水中ポンプの電源工事を行なった際に紹介していきますので、また宜しくお願い致します。

 

ワンポイントアドバイス

 流れる水は腐らずの精神で、何事も取り組む様に心がけましょう!

 

 

 

 

 メダカ、フナ、ヌマエビ、貝類は自宅前の田んぼで採取しました。

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