220ℓトロ舟ビオトープをレイアウトしてみた

ビオトープ

 今回は資材置き場に設置した220ℓトロ舟によるビオトープを、レイアウトしていった事について書いていきます。

 同じ様にビオトープを立ち上げたと言う人や、これからビオトープを始めてみたいと言う人にとって、何らかのお役に立てれば幸いです。

 

 

 

 

事前に水生植物を購入~保管

 ビオトープをレイアウトするにあたり、数日前にホームセンターにて気に入った水生植物を購入、そして資材置き場に置いてあった睡蓮鉢の中で保管しておきました。

 その理由として、ビオトープの立ち上げはまず構想を練り、計画を立て、そして実行したりと、実際はかなり時間と労力がかかるものだったからです。(いきなり大型のビオトープを立ち上げたと言う事もありますが)

 また、水生植物などは気の利いた大型のホームセンターでの取り扱いが多く、イコールそれは季節の植物を買い求める人々との、早い者勝ちの購入競争になり得るからです。

 

 

 

 上の写真の様に事前に買い揃える事ができて、一安心と言ったところでした。

 ビオトープの立ち上げに際して、本体となる物(トロ舟、睡蓮鉢、成形池など)、水生植物、各種資材(底床材に使う土、石やレンガなど)は事前に買い揃えておいた方がベターだと感じました。

 一から揃えようとすると、アレが買えなかった、コレが売り切れだったなどがあり、買い求めるだけでその日が終わる可能性があります。

 

 

 

底床材は赤玉土を選定

 上の写真に写っている様にビオトープの底床(ていしょう、と呼ぶらしい)材として、赤玉土を選定しました。

 以下にその赤玉土の、ビオトープにおけるメリットを挙げると、

○赤玉土がバクテリアの住処となり水質が安定する。

○水生植物をビオトープ内に植えるのに最適。

○その他の底床材と比較して安価で購入できる。

と言う様な事が言えます。

 まず、赤玉土にはあまり肥料分がなく、代わりにバクテリアが発生し易くなるので、富栄養化による水の濁りも少なく、バクテリアの働きにより水質も安定し易くなります。

 またサイズが大粒~小粒などがあり、水生植物を固定する際は小粒の赤玉土を盛ったりする事で、水生植物がしっかりと根を張り易くなります。

 上記2つのメリットに加えて安価で購入できるとあれば、迷わず赤玉土一択ではないかと思ったのですが、安価な分、時間の経過で玉が崩れて普通の土と変わらなくなるとの事です。

 底床材について、ビオトープ立ち上げ初期はバクテリアの発生や水質安定を優先し、時間をかけてバクテリア(分解者)~水生植物(生産者)~メダカなど(消費者)の食物連鎖、及び生態系を築いていってもらえれば良いのかな、と感じています。

 

 

 

赤玉土の敷設

 上の写真は、各サイズの赤玉土を敷き詰めたところです。

 大粒のサイズは外周、中の部分に中粒のサイズの赤玉土を敷き詰めていきました。

 220ℓのトロ舟に対して大粒1袋、中粒3袋、そして小粒1袋の割合を用意しまして、我ながら目分量はイイ感じだった様に感じます。

 

 

 

睡蓮鉢と牡蠣の貝殻

 以前は自宅の庭スペースに置いてあった睡蓮鉢が、ところ変わってビオトープに設置されました。

 別記事で紹介する水中ポンプによる水の循環をする際に、睡蓮鉢で受ける事で緩やかな水流を作る目的と、単純に睡蓮鉢を用いる事でビオトープに高低差があった方がイイかな、と思った訳なんですよね。

 また牡蠣の貝殻は、以前に友人と資材置き場でバーベキューをした際に放置してあったものですが、酸性に寄りがちな日本のビオトープ環境において、投入しておくだけでアルカリ性に近付けてくれる様だったので、2枚ほど拾って投入してみました。

 

 

 

置き場に元々埋まっていた石

 レイアウトに使用する石は、土地の購入当初、畑として使用するべく耕運した時にわんさか出てきてしまい、困って放置していた物ですね。

 その石達がこうして活用される日が来るとは、正直思いませんでしたわ。

 また、石などをレイアウトに使用する事のメリットには、メダカがカラスなどの野鳥から身を隠す場所となったり、石に生える藻などがメダカやヌマエビの餌になると言う事があります。

 

 

 

 上の写真は、石の配置が終わった時のものです。

 手前の大きな石は、どこかの現場で貰ったものですが非常に重かった為、ビオトープの傍まで転がしてくるのがやっとでした。

 普段の時はこの石に座って、ビオトープを眺めていたいと思っています。

 

 

 

水生植物の植え付け

 そして、数日間睡蓮鉢で保管していた各種の水生植物を植え付けていきます。

 小粒サイズの赤玉土は、水生植物を固定する様にして周りに敷き詰めていきます。

 スイレンは越冬も視野に入れて、比較的寒さに強い温帯スイレンを選定し、浮草はアマゾンフロッグピットを浮かべてみました。

 また、先述したホームセンターでの水生植物の購入ですが、ある時に売れ残っていたものが数日後に再度様子を見に行ったら、半額になってたたき売られていたので、思わず買ってしまった寄せ植えタイプのものもあります。

 

 

 

睡蓮鉢からの水張り

 底床材、石や睡蓮鉢、そして各種の水生植物をレイアウトし終えたら、いよいよ水を張っていきます。

 スケジュールの関係上、日を跨ぎましたが、全ての準備が整っていればトロ舟の設置から水張りまでにかかった時間は大体3時間くらいでした。

 

 

 

220ℓトロ舟によるビオトープ完成

 人生で初のビオトープ、完成致しました。

 思い返してみると、子供の頃から自宅に池のある庭があったらなぁ、と言う願望があったり、池や沼など水の近くの自然で遊ぶ事が好きだったように思います。

 そんな男の願望から生まれたビオトープ、大事に管理して色々な生物が立ち寄ってくれる様な環境にしていきたいと思います。

 

 と言う事で、次回は必要かどうか迷っていた水中ポンプでの水の循環システムについて書いていきます。

 

ワンポイントアドバイス

 どの様な形のビオトープを立ち上げるにしろ、ビオトープの管理は長期的な視野を持って臨む事。

 

 

 

 

 カラスの水浴び対策は、もしかしたら考えないといけないかも…。

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