
今回は、普段あまり工事をやる事の無いお寺での電気工事のお話です。
上の写真のブレーカーがかなりの頻度で落ちてしまうとの事で、依頼を受けました。
確かに法事などで読経中にいきなり照明が消えたら、何となく不吉だし…お経が止まってても、お坊さんが木魚叩き続けていたりしたら、お経のテープ流し疑惑も浮上してしまい兼ねないので、早急に対応致しました。


お寺と言う特殊な環境の為か、電源の供給にも初っ端から苦戦しました…。
2つ上の写真の配線カバーの狭い中を何とか電線を通し、かつ外部のボックスに穴を開けて(上の写真の白く丸い物)建物の外周に沿って電線を配線していきました。


そして、屋根の上を配線したり、途中なかベランダの下等も配線していきました。
この様なルートを通す事により、大幅に使用する電線の長さを減らす事が出来、また外観的にも電気工事の工作物を極力目立たなくする事が出来ました。
お寺と住居が一緒になっていたのですが、外壁等には極力何も無い状態が好ましいですからね。


配線作業が済んだら、まずは分電盤の交換作業です。
回路数(ブレーカの数)や、全体の電気容量等を諸々カバー出来ている物に交換しました。分電盤の色も、新たに塗った壁の色と同一でスッキリしましたね。


色々な所を配線し、ようやく電源を供給する大元のブレーカーまで辿り着けました。
電線をブレーカーに挟み込み、電源供給工事の作業完了です。

お寺の照明器具も装飾や形状等、雰囲気があって特殊な物が多いですね。仕事柄、なかなか参考になりました。
そして電気の容量もアップしたので、冷暖房機器を併用してもブレーカが落ちる心配は少なくなったのではないでしょうか。
これで夏場の法事なども、安心して執り行えますね。

屋根の上からの風景です。
普段見たりしない角度から、物事を見直してみる事の大事さが分かった様な気がしましたね。
こうして見ると、普段威厳のある仏像なども、途端に愛らしく見えてくるのかも知れません。
大元のブレーカー容量を増やしたい、漏電遮断器が付いていない…等の場合はこちらがオススメです。
お坊さんも出張してくれるので、密状態も回避出来て良いアイディアです。

お経のカセットテープは、探したけど見当たりませんでした…。
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