今回は有井電気のチラシを見て、コンセントの修理依頼をして頂いた現場の様子を書くと共に、一般住宅や事務所、店舗などで使用されている各種のコンセントについて色々と説明していきます。
なので、同じ様にコンセントがグラグラしてプラグをさしにくい、または電気の使い過ぎでコンセントが焼けてしまったなどと言う方々にとって、何らかのお役に立てれば幸いです。
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長年に渡り生活を支えてきたコンセント
上の写真は何十年と使っているうちに、グラグラになってしまったコンセントです。
写真に写っている通り、手で触っただけで簡単に動いてしまう程でした。
また、これまでの生活の中で何度も掃除機をかけたり、夏や冬には冷暖房の機器を幾度となく抜き差ししてきたと思われるので、コンセントプラグがすぐに抜けてしまうとの事でした。
コンセントの交換
上の写真はコンセントを交換する為に、既存のコンセントを取り外したところですね。
上の写真は、新しく交換するコンセントになります。
コンセントは本体と、仕上げの為のプレートで構成されています。
上の写真の様に、コンセントとプレートを組み合わせたら、コンセントの水平状態を確認しつつビスを締め付けて固定していきます。
コンセントをしっかりと固定し、仕上げのプレートをセットすればコンセントの交換工事の完了です。
コンセントの種類と主な用途
ダブルコンセント
まずは今回の現場でも交換したダブルコンセントで、日本国内の様々な建物の中で、最も多く使われている。
用途としても非常に幅広く、コンセントが3つになっているトリプルコンセントもよく使用される。
逆を言えば、特定の大型家電以外の、汎用的かつ小電力の電化製品を使う場所に設置されているとも言える。
テレビ、掃除機、携帯電話などの充電器、加湿器、扇風機、空気清浄機などなど。
アースターミナル付きダブルコンセント
通常のコンセントプラグにアース極がついたタイプの物を差し込む事が可能で、アース線が別途出ている様な場合でも、アースターミナル(一番下の部分がパカッと開き、+ドライバーで固定可能)に取り付ける事ができる。
比較的、大型な電化製品(特に水回りや調理関係)の設置場所に多く使用されている。
また、パソコンや複合機などが漏電や落雷の影響で故障しない様に使用される場合も多く、その物理的な構造上、コンセントの差し口は2つまで。
洗濯機、冷蔵庫、電子レンジ、ウォシュレット、複合機などなど。
エアコン用コンセント
エアコンなど、分電盤から単独のブレーカー及び専用のコンセントを設けた方が望ましい機器の設置場所に使用される。
エアコンには、上の写真の様なコンセント形状のものが存在するのと、比較的大きな使用電流である点、また設置場所が高所になる点により、前述の専用コンセントとして使用される事が多い。
主にエアコンで使用される。
単相三線式200ボルト用コンセント
一般住宅や事務所、店舗などにおいて、大容量のエアコンやドラム式洗濯機など、そのコンセント形状により必ず専用コンセントで使用する。
大容量のエアコン、ドラム式洗濯機、食器洗浄乾燥機などなど。
IH用コンセント
多くの場合、30アンペアのIH用コンセントなどに使用される。
通常は、IHコンロの裏側(目視出来ない所)での接続となる為、よく見かけるコンセント形状ではないかも知れない。
IH調理器具、業務用炊飯器などなど。
コンセントと弱電設備の組み合わせ
続いて、コンセントの使用例としても多い、各種弱電設備との組み合わせについて書いていきます。
上の写真は、コンセントとテレビの接続口とを組み合わせたものになります。
コンセントとテレビ線、どちらも設置予定の場所に必要なので、1つにまとまった形で取り付けます。
組み合わせは自由
そして、上の写真に写っているのは、右からコンセント、テレビ、電話の差し込み口になります。
その他にも、LANケーブルの差し込み口とも組み合わせられますし、特にテレビの後方などコンセント差し込み口が多めに必要なところは、コンセントを4つ口や6つ口などにする事もできます。
特にマイホームを新築する時や、改めてリフォームする時には、その場その場の用途に応じて自由に設計する事をオススメします。
そして普段の生活でも、1ヶ所のコンセントでの電気の使い過ぎに注意し、もしブレーカーが落ちた時は、コンセントの場所を変えられる物は移動する様にしてみましょう。
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コンセントは、和製英語ですよ~。
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